2022.02.25
1)2020年人口動態統計月報年計の概況をもとに作成
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai20/index.html「新型コロナウイルスの不都合な真実」となどと少しおどろおどろしいタイトルを付けました。
これは飲食店への休業要請や国民の行動制限などの負担が非常に大きい新型コロナ対策の結果、例年だと「肺炎」で死亡するはずだった高齢者が、「肺炎」にかかる機会がなく、「老衰」や「誤嚥性肺炎」で亡くなっただけなのでは?と推測できるからです。
前回のブログでも指摘したように、この新型コロナウイルスの死亡者は高齢者に偏っています。感染からの死亡率は50歳代未満は1%未満(自覚症状のない若年層感染者数が反映されていないので実際の死亡率はもっと少ないはず)にもかかわらず、70歳代が3.7%、80歳代が9.3%、90歳代以上が12.7%にもなっています。このような新型コロナウイルスの特徴を踏まえ、高齢者施設に特化した対策が必要だと思います。
上も同じく2020年人口動態統計に記載されている婚姻件数の推移を表したグラフです。
元々人口減少に伴い、婚姻件数も減少傾向にあったのですが、2020年度の婚姻件数は【前年比:73,517件減】と大幅に減少しました。これもコロナ対策の行動制限が結婚式を延期せざるを得なかったり、そもそも男女の出会いを阻害した結果だと推測できます。人流抑制対策は高齢者の肺炎死亡者数を減らしましたが、同時に若年層の学びや出会いの機会を奪ってしまいました。それが20年後の日本にどのような悪影響を及ぼすのかとても恐ろしいのです。